建築士 一ノ瀬勇が日々思った事を綴ります。
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急用で実家に帰った。
実は一年ぶりの帰省
正月もGWも仕事、
故郷、嬉野は近くて遠い場所。
深夜に帰り、寝床についた瞬間
親父達は起きだした。
農機具小屋で何か準備をしている。
70代半ばになった親父
この一年でかなり老いてやせていた。
築35年の家は母がいくらきれいにしても
雨漏りでシミだらけ、床は浮き上がり、
給湯、水周りも調整が出来なくなっていた。
朝食を母が用意してくれた
畑で採れた新鮮な野菜
とても食べきれない、母の中で
自分の食欲は昔と変わってないのだろう。
ほとんど、食べれず残してしまった。
午前で済ましてすぐに福岡に戻ろうと
早くに準備をしていたら
親父がよそ行きの服を着ていて
病院に連れて行けと言う。
母に聞くと親父は歯が悪く、
最近、あまり多く食べれなくなり、
夏バテで寝込んでいたとの事
子供のころに見てた鋼のような背中は
今はもう無い。
車に乗り込み、病院へ
途中に会話は無かった
外車は故障が多い、買いなおせと一言。
車の免許を持ってない親父は
シートベルトを両手で握り締めてた。
病院の前で親父を降ろし、
手を上げて別れた。
最後、親父は笑ってた。
Uターンしてゆっくり通学路を走った
暗く、寂れた街並みを抜け
嬉野を出た
次のパーキングで
車を止めて泣いた。
by ichinose-blog
| 2008-07-25 03:48
| 出来事
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